台風の季節です。関東地方にも大きな被害をもたらした台風9号が記憶に新し
いところですが、どうも地球温暖化の影響で熱帯性低気圧(=台風)が発生しや
すくなっているようです。今後、台風の発生数は増えこそすれ、減ることはない
という話を聞きました。
そこで台風による被害をカバーする保険にはどんなものがあるのか、簡単にお
話ししたいと思います。特に今回は火災保険に絞って、どんなケースだと保険が
おりるか、例を挙げて見ます。
火災保険はその名のとおり火事に備えて入る保険ですが、火事以外の事故でも
保険がおりる対象になります。台風のときには大きく分けて2点が保険の対象に
なります。
(1)風災
読んで字のごとく風による災害です。「強風によって屋根がはがされてしまっ
た」だとか、「強風で折られた木の枝が飛んできて窓ガラスが割れた、外壁にひ
びが入った」、オフィスビルだと「駐車場入口のシャッターが強風で捲り上げら
れて壊れた」といった被害が報告されたこともあります。
またこのように「屋根が飛ばされ」たり「窓ガラスが割られた」たりしたこと
で、雨が室内に吹き込んで水濡れの被害をもたらしたといったケースも保険の対
象になります。ただし窓を閉め忘れていたために雨が吹き込んだとか、あまりに
も豪雨だったので雨漏りしたとかという理由では、残念ながら保険の対象になり
ません。「風」が原因ではないからです。
また「風災」については次の点も注意が必要です。加入している保険の種類に
よっても異なりますが、被害額が1構内で20万円以上にならないと保険がおり
ない場合がほとんどです。屋根が飛ばされて修理すると25万円かかるといった
場合、25万円が保険からおります(保険の支払われ方が「時価ベース」ではな
く「新価ベース」だった場合、費用保険金を考慮しない場合)が、窓ガラスが割
れて交換するのに作業代込みで5万円といった場合は1円もおりません。
各保険会社の火災保険も最新型のものはこの20万円のバーを低くしたり、な
くしたりしているので、今後の火災保険選びのポイントにしてもいいでしょう。
なおよほど特殊な火災保険(営業用倉庫向け火災保険など)でない限り、廉価版
(エコノミータイプ)の火災保険でも「風災」は補償されます。
もう1点の「水害(床上浸水など)」については次回お話したいと思います。
◎日本損害保険協会-台風9号による被害を受けられた皆様へ
http://www.sonpo.or.jp/news/information/2007/0709_02.html
(法人コンサルティング部 小鳥)






