中小企業のお客様へ

« メールマガジン「ホントにあった保険の話」週刊化のお知らせ | ニューストップ | 創業者社長と社葬 »

雪と火災保険

 寒い日が続いています。筆者は東京在住ですが、例年に比べ雪が降る回数が多いと感じています。先日も東京では久しぶりに雪が積もりました。自宅の隣にお寺があり、その本堂の屋根にしんしんと雪が積もる様子は、風情があっていいものです。

 ただ東京の雪は水分を多く含んだ、いわゆるぼたん雪です。やがて積もってくるとその重みで、なだらかな屋根の曲線を伝って下の方へと下がっていき、ついには地面に落下します。大きな屋根の分、積もる雪の量も多く、結構な重量物が落下するわけです。幸い、そのお寺の本堂の周りには建造物もなく、ただ雪が落下しただけでした。

 大雪が降り隣の家や建物に積もった雪が落ちてきて、自分の所の家や建物がその衝撃で壊れた場合、火災保険の補償対象となります。火災保険は廉価版の住宅火災保険や普通火災保険(倉庫物件用を除く)であっても、「雪災」を補償します。

 「雪災」として考えられるケースは、先ほど挙げた隣の屋根に積もった雪が落下してくるケース、自分の所の屋根に大雪が積もり、その重みで屋根が変形してしまうケースなどです。住居建物が雪の重みで損壊して保険を請求というケースは私も経験したことはありませんが、もう少し簡易に作られている建造物などでは、十分にあり得る話です。

 火災保険でいう「雪災」で注意すべき点は大きく2点です。

 まず「雪災」による損害の額が20万円以上ないと保険は支払われません。例えば雪の重みで屋根がたわんで修理に10万円かかるといった場合、保険からは1円も払われません。

 では屋根がたわんで隙間ができ、その隙間から雪が入り、天井の内装も修理が必要になってしまった。屋根と合わせて修理に21万円かかる、といった場合はどうでしょうか?

 この場合は21万円が保険から支払われます。20万円に満たないと全く支払われず、20万円以上になれば全額が支払われるわけです。自動車保険などでよく聞く免責金額という方式だと、損害額から定められた金額(5万円だったり、20万円だったり)が引かれて、残りの金額だけが、保険から支払われますが、それとは異なります。

 この20万円という金額は建物単位ではなく構内単位で判断されるのですが、今回は割愛させていただきます。

 2点目の注意点は「融けた雪によって引き起こされた災害」は「雪災」にならないということです。このケースで想定されるのは、大量に積もった雪が融けて洪水となり床上浸水を引き起こした、などの場合です。

 この場合、火災保険では、「水災」と呼び、廉価版の火災保険ではそもそも補償対象から外れてしまいます。「水災」についてはそれだけで多くのお話ができてしまうため、別の機会に解説させていただきます。

 ちなみに「なだれ」は「雪災」です。融けていない状態の雪によって引き起こされる災害だからです。

 子供の頃は素直に楽しめた雪、今では積もった後の路面の凍結などを考えてしまい、気分が重くなります。春にはまだ少し遠いこの時期、みなさんも風邪など召さぬよう、ご自愛ください。

◎火災保険担保例(抜粋)
http://www.hoken-joho.co.jp/houjin/2007/11/post_40.html

(法人コンサルティング部 小鳥秀明)

>>> お問い合わせはこちら
中小企業のお客様向けサービス
人・物・賠償補償に関する悩み コンサルティング
会社の保険.jp 保険情報ステーション
個人のお客様向けサービス
保険の相談.jp 保険情報ステーション
手軽に健康状態をチェック e-ヘルスバンク