最近、実際にあった話です。
車を運転していて交差点に差し掛かりました。
信号が青なので、そのまま直進しようとしたところ、
左から自転車が飛び出して来ました。自転車の信号無視です。
車の運転者は対向車がいないと、とっさに判断し、慌ててハンドルを右に切り、
何とか避けようとしたものの、結局は自転車と接触してしまいました。
自転車に乗っていた人は、念のため救急車で運ばれたものの、
幸い軽傷で済みました。
車の運転者の方が法定速度を守り、急な出来事にも冷静に対処し、
ぎりぎりまで事故を回避しようとしたので、大ごとにならずに済んだのでした。
警察が来て現場検証を行い、自転車の人が自分の信号無視を認めたため、
話は車の損害の方に移りました。
軽い接触ではあったものの、自転車が車の前の部分(バンパーなど)を
引っかくように傷つけていたのです。
自転車側が信号無視を認めているので、車の修理代は自転車の人が払う・・・
ところがここから雲行きが怪しくなってきました。
実はこの車、高級車のレクサスで、一見すると大きなキズには見えないのですが、
何と概算の修理見積もり額が106万円になってしまったのです。
自転車側の態度が変わりました。「そんな金はない・・・」
こう言われてしまうと車の方は困ってしまいます。
これも幸い、この車には車両保険がかかっており、
自分の保険を使って修理することにしました。
ただ、自動車保険は通常、保険を使うことで、
翌年の保険料(掛け金)が上がってしまいます。
相手(自転車)が悪いのに自分の保険を使うのは納得がいかないのですが、
何といっても106万円・・・
お金のない相手に何とか払わせようとする労力(例えば弁護士への委任など)
を考えると、車両保険を使うのも仕方がない、ということになったのでした。
今回の件で考えさせられたことがいくつかあります。
まず、高級車と呼ばれる車の修理代は想像以上に
高いものになってしまうということ。
となると、高級車(に限りませんが・・・)の場合、
車両保険には入っておかなければいけない、ということ。
相手が悪くても支払能力が無ければ、「泣き寝入り」
せざるをえないこともあります。
また逆にこちらが高級車を傷つけてしまった場合はどうでしょうか。
今回のケースは極端な話かもしれませんが、
自転車で車と接触して車を傷つけてしまう、ということは十分にありえる話です。
相手に「お金が無い」と開き直らないためには、
やはり保険で備えるしか方法はありません。
今回のようなケースでは、
【自動車側の人なら】・・・
ご自身の車両の補償と相手へのお怪我を補償する『車両保険付きの自動車保険』
【自転車側の人なら】・・・
日常生活中の賠償責任を補償する『個人賠償責任保険』。
仕事中の賠償責任を補償する『施設賠償責任保険』や『業務中の賠償責任保険』
など。
必ずその時の状況(自動車運転中・仕事中・日常生活中・加害者側・被害者側など)
に対応できる保険に加入をすることが大切でしょう。
まずは、ご加入中の保険証券をご確認ください。
もしかすると、ご自身が考えている補償内容と違っているとも限りません・・・
「商品・補償内容は、引受保険会社によって異なります。詳細は代理店までお問い合わせください」
(法人コンサルティング部 小鳥秀明)






