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2012年08月 アーカイブ

2012年08月02日

パワーハラスメントとその対策

中学校でのいじめ自殺を受けて、報道や日常の会話のなかで
いじめに関する言葉をあちらこちらで耳します。

先日も朝日新聞への投稿からFacebookを通じて反響が拡がった記事がありました。

◎「いじめ体験支えてくれた言葉 投書に「いいね!」6万件」
             -朝日新聞デジタル記事2012年7月27日より-
http://www.asahi.com/national/update/0727/TKY201207270260.html

さて、企業においてはパワーハラスメントが社会問題化しています。

厚生労働省は今年、パワーハラスメントについて報告書をまとめ、具体的に
どのような行為がパワーハラスメントとされるのか初めて定義しました。

例えばパワーハラスメントが訴訟となった場合、
会社はどのような損害を被ることになるのでしょうか。


≪パワーハラスメントに該当する行為≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・

パワーハラスメントとは、「業務の適正な範囲を超えて、
精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」をいいます。

具体的に6つの類型を挙げています。

(1)身体的な攻撃 : 暴行・傷害
(2)精神的な攻撃 : 脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言
(3)人間関係からの切り離し :  隔離・仲間外れ・無視
(4)過大な要求 :  業務上明らかに
            不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害
(5)過小な要求 :  業務上の合理性なく能力や経験とかけ離れた、程度の低い仕事を
           命じること、仕事を与えないこと
(6)個の侵害 :  私的なことに過度に立ち入ること


≪事例でみてみると・・・≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・

【事例1・・・上記の(2)(6)に該当】

経緯:
上司から、「存在が目障りだ」「お前のカミさんも気が知れん」
「肩にフケがベタっとついている、病気じゃないのか」等の罵りを受け、
心理的負荷が増大し、最終的に自殺した。

裁判所の見解:
社会通念上客観的にみて精神疾患を発症させるほどの過重な心理的負荷を受け、
精神疾患に罹り、正常な認識、行為選択能力が阻害されたために自殺に及んだ
と考えられる。

判決:労災認定


【事例2・・・上記の(3)(5)に該当】

経緯:
会社が、新経営方針の徹底・推進に積極的に協力しなかった課長を降格し、
その後希望のない総務課(受付業務)への配置転換を行った。最終的には解雇した。

裁判所の見解:
従業員本人の経験・知識にふさわしくない職務につかせることは、
人格権(名誉)を侵害している。

また、職場内外で孤立させ、勤労意欲を失わせ、やがて退職に追いやる意図を
もってなされたものであり、会社の裁量権の範囲を逸脱した不法行為である。

判決:慰謝料100万円


≪どう対策する?≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・

6類型のうち、(1)(3)を除けば、
従業員への注意や教育と紙一重のところにあります。

そのため、どこからがパワーハラスメントとなり、どこまでがパワーハラスメント
とならないのか、明確な線引きを行うことが、非常に重要です。

また、次のような取組みがパワーハラスメントの防止に有効と思われます。

 a.経営トップが、パワーハラスメント防止の企業方針を全従業員に発信する。
 b.正しい知識を持ってもらうために、研修を行う。
 c.アンケート調査により、実態を把握する。


また、このパワーハラスメントを始めとする雇用慣行に対応した保険も一部の
保険会社で発売されています。

・従業員が急激に増え、人事労務整備や社員教育が追いつかない企業
・営業店が複数点在しており、末端までの労務管理に不安をお持ちの企業
・労災から企業が訴えられるリスクに不安をお持ちの企業

このような企業や労務管理にご関心のある経営者の方はお問合せください。
詳しい資料をお送りいたします。

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※このメールマガジンは、各保険の概要についてご紹介したものです。
 取扱商品、各保険の名称や補償内容等は引受保険会社によって異なりますので、
 ご契約(団体契約の場合はご加入)にあたっては、必ず「重要事項説明書」
 をよくご確認下さい。

>>> お問い合わせはこちら

2012年08月07日

火災保険の大切さ -自分の財産を守るということ-

つい最近実際にあった話です。
地下1階で店舗を運営していたA社。


≪ある日突然・・・≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・

上階から汚水が漏れてきました。

店舗の天井や壁紙といった内装や、エアコンなどの空調設備が濡れてダメに
なっただけでなく、汚水であったために臭いがひどく、その日から内装、設備の
修理が完了するまで、約1ヶ月の休業を余儀なくされました。

漏水の原因を調べると、1階床下の配管に詰まりがあり、
排水を処理することができず、溢れたことで地下1階に漏れてしまった、
ということが分かりました。

そうなると地下1階の店舗に漏水の責任は無く、1階床下の配管を使用(専有)
している1階店舗か配管そのものを所有しているビルオーナーのどちらかに
責任があるのではないか、ということになりました。


≪調査をしてみたところ・・・≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~

まず、1階店舗の加入する賠償責任保険の保険会社が詳細な調査を行いました。

その結果。
漏水箇所は1階の店舗が直接使用している配管ではないことがわかりました。

1階店舗の使用に何らかの問題(廃油をそのまま流してしまうなど)があった
わけではなく、普通に使っていたのに漏水が発生したということが判明したのです。

つまり、配管のメンテナンス(洗浄など)がビルオーナーによって
十分に行われていなかったということでした。

結果、配管の端の方に詰まりが発生し、その詰まりが蓄積することで、
1階店舗の通常の排水でさえ逆流してしまい、オーバーフローにより
階下に漏水してしまったのです。

ここに、地下1階店舗の漏水被害はビルオーナーに責任があるということが
ほぼ確定しました。

ビルオーナーとしては、これに反論する別の根拠が無ければ、
地下1階の被害(内装、設備の修理代や休業損害)に対して、弁償しなければ
(賠償責任を果たさなければ)なりません。

ところが、ビルオーナーは、特に根拠も示さず、「自分に責任は無い。
弁護士も立てる。」というもので、弁償はしない、ということでした。


≪賠償責任保険へ未加入??≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・

どうやら、ビルオーナーはこうした際に対応できる「賠償責任保険」に
加入していないらしい、ということが伝わってきました。

困ってしまったのはA社。

内装、設備の被害は結構な高額となり、早期の営業再開のために
必要最小限の工事に絞ったものの、その額は500万円近くに上りました。

工事を施工した業者にも無理を言って急がせた事情があります。
高額でもあるし、早く支払をしてあげたいという思いがありました。

更に、店舗自体が開店して1年にも満たない新規店舗、
長期の休業は固定客離れに直結します。

工事を急いだ理由でもあり、休業補償も当然請求すべきものでした。

しかし、賠償責任を負うべきビルオーナーが、(A社からすれば)
理不尽な理由で弁償に応じない。

このまま争うのが筋なのかもしれないが、時間を要してしまうのは避けたい。


≪この窮地を救ったのは・・・≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・

このように「被害事故」に遭ってしまったにも関わらず、
苦境に陥ってしまったA社。このA社を救ったのは、他ならぬA社自身でした。

A社はこの地下1階の店舗の動産(設備、什器、備品、内装、造作)
に火災保険をかけており、更には特約で休業補償も付けていたのです。

A社の加入する火災保険には「給排水設備からの水濡れによる被害」
という補償項目ありました。

この補償項目の場合、臨時費用(別枠となる片付け費用等を除き、損害と
認定された金額に一定の率を掛けたもの。金銭に換算しにくい手間や
さまざまな費用に充当すべきものとして位置づけられている)も出る保険に
なっていました。

確かに、筋道からすれば、今回の事故に責任があるビルオーナーから賠償を
受けるべきでしょうが、自らの財産を守るために加入している火災保険のおかげで、
A社はほどなく臨時費用がプラスされた保険金を受け取ることができました。

蛇足ですが、A社に火災保険金を支払った保険会社は、
A社がビルオーナーに対して有する「賠償請求権」を代わりに(代位)取得し、
ビルオーナーに対する求償を準備しています。

火災保険に入っていたA社は、損害を自らの保険から回収し、
賠償責任保険に入っていた1階の店舗は、保険での対応を視野に入れて
調査をした結果、責任がないことが判明しました。

ビルオーナーだけが(A社に対する直接的な賠償は避けられた、
と思っているかもしれませんが)この後に保険会社からの求償が待っています(注)。

この件、店舗を運営していたA社、ビルオーナーお互いの火災保険と
賠償責任保険の重要性を痛感させられた話です。

(注)厳密に言うと、今回の件で保険会社はA社から「賠償請求権」を
代位取得しますが、実際に求償することを確定させるものではありません。

(トータルリスクコンサルティング部 小鳥秀明)

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2012年08月27日

重粒子線がん治療装置“HIMAC”見学レポート

みなさん、
がんを治す重粒子線治療をご存知ですか?

最近では、TVCM等で『先進医療』といった言葉を耳にする機会があるかと
思います。


≪重粒子線治療は≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・

重粒子線治療は、
先進医療(高度な最先端医療)としてのガンの治療方法のひとつです。

現代のガン治療は大きく3つの方法があります。

(1)手術療法  … メスなどを用いてがんを取り除きます。
(2)放射線療法 … がんに放射線を照射する治療法。
(3)化学療法(抗がん剤治療)… 注射や点滴、または飲み薬で治療します。

重粒子線治療は、(2)放射線療法の一つです。

この放射線治療というのは、
放射線の熱でがん細胞を焼くのではなく、放射線で細胞核の中のDNAに
分子レベルの傷を付け、それ以上細胞分裂ができないようにして
がん細胞にダメージを与え、がんを死滅させたり小さくしたりします。

放射線治療の代表的なものには、
エックス線・ガンマ線や陽子線など色々あります。

今回は国内で3ヶ所しかない重粒子線治療施設の1つである
千葉県千葉市にある「放射線医学総合研究所」で重粒子線がん治療装置 
“HIMAC”を見学してきました。

≪“HIMAC”とは≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~

なぜ、国内に3ヶ所しかないのかというと、
実は、この“HIMAC”。建設費に約326億円かかり、
大きさも120m×65mと巨大なものとなります
(サッカーグランドより少し広いぐらいです)。

つまり、簡単にどこにでも作れるものではないようです。

今回は、地下2Fにある巨大な装置“HIMAC”をひと回りさせて
いただきました。

皆様がご存知の重粒子線治療の様子とは
治療室内に患者さんが固定具により動かないように固定され重粒子線が
照射される装置が写っているというものではないでしょうか。

見学ではまず、重粒子線の元になるイオンが作られるイオン源室から
線型加速器室を通りシンクロトロン主加速器をぐるっと廻り、
治療室に到達するまでのコースを見学しました。

≪これがすごい!!≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・

なにがすごいかというと、
シンクロトロン主加速器は、円形の装置なのですが
イオンビームがこの円形の加速器の中を約100万回もまわります。

1周する毎に少しずつ加速され、“光の速さの80%のスピード”に
達するそうです。

そして、治療に必要なエネルギーまで加速されたイオンビームが
治療室に送られ患者さんに照射されるのです。

重粒子線がん治療は、がん細胞だけに集中してダメージを与えます。
身体を突き抜けないでがん細胞でピタリと止まるのです。

メスなどを用いてがんを取り除く手術療法と比べると、身体に直接傷をつけずに
治療することができるため、とても身体に優しい治療とのことでした。

≪ただ実際は・・・≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・

重粒子線治療を受ける場合、技術料として自己負担が多大にかかります。
先進医療となり“自己負担で314万円”かかります。
また、その他にも入院費や検査費も別途かかります。

最近では、医療保険やガン保険に『先進医療特約』があり、
加入している場合は高額な技術料を気にせず治療に専念できるのではないでしょうか。

しかし、一部の場合を除いては、
残念なことに、がんに罹ってからでは保険に加入することはできません。

できれば、万一を想定して後悔しない保険選びをしたいものです。
先進医療特約についてはどこの保険会社でも月額保険料は100円前後程度です。

勿論、健康第一ですが、もし、家族ががんに罹ったらせめて、
金銭的な心配をせず納得のいく治療を受けてもらいたいですよね。

そのために必要なものは・・・
やはり「役に立つ保険と信頼できる担当者」ではないでしょうか。

しっかりと保険は選びたいものです。

 ○ガンの治療ってそんなに金額がかかってしまうの?
 ○先進医療ってどんな保障があるの?
 ○私の保険に先進医療ってついていた?
 ○ガンの通院治療でも対応できる保険は?
 ○保険の内容を確認したい。

ひとつでも気になることがありましたら気軽にお問い合わせください。


※全てのがん治療に重粒子線治療が効果的ということではありません。
 重粒子線治療が適さないものもあります。
 通常の健康保険を使用した治療で充分な場合もありますので、
 治療に関しては医師と充分話し合い決めていただければと思います。

(トータルライフコンサルティング部 高橋ともみ)

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2012年08月28日

ぶつかってきた車は自動車保険未加入の車

先日、お客様(A社)の車が高速道路の料金所で順番を待っていたところ
後ろから追突されてしまいました。

直接ぶつかったのは、直ぐ後ろに1台(セルシオ)ですが、
その後ろのトラックが脇見運転でセルシオに追突し、勢い余ってセルシオが
お客様の車(ハイエース)に追突してきたという玉突き事故でした。


≪事故調書を取っていると・・・≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・

トラックが全面的に悪く幸いお客様にもケガはなく、通常トラックの保険で、
A社の被害車両の修理費用を出すことができれば万事うまくいくはずでした。

しかし、警察を呼び事故調書を取っているときに発覚した事ですが、
ナント、トラックの運転手は無免許運転。
しかもトラックは自動車保険(任意保険)に加入していなかったのです。

車の所有者は法人(B社)で運転手はB社の社員ではなく日雇いの作業員(C)。

お客様の車に車両保険は付帯されてなかったため、急ぎ自分の方の保険で修理す
るということもできず相手から修理費用を支払ってもらえるか懸念されました。


≪交渉開始≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・

当初、車の所有者であるB社に修理費用の請求をする事を伝えましたが、
「会社Bは関係ないので、本人C(運転手)に言ってくれ」との無責任な態度。

ここで効果を発揮したのが、弁護士費用特約です。

お客様(A社)の自動車保険には「弁護士費用特約」を付帯していましたので、
相手側(B社)が請求に応じない場合、弁護士に依頼しての対応もその費用も
保険で対応することが可能になります。

交渉の際、弁護士も交えて交渉したところ、B社も責任をもって
運転手に弁償させるという話でまとまりました。

A社への修理費用は80万円。
セルシオは運転手もケガをしており、修理費用も高額になるとのことで
分割支払で支払っていくということで落ち着きました。

≪街を走行している車の30%近くは・・・≫~~・~~・~~・~~・~~・

今回の事故の様に自動車保険に加入していない車が非常に増えています。
全国平均で“73.4%”しか加入していないというデータもあります。


◎自動車保険 都道府県別加入率(2011.3月末)
               -日本損害保険協会HPより抜粋-
 http://www.hoken-joho.co.jp/houjin/sonpo20120828.pdf

今回のケースように、自分では注意していても後ろから追突事故に巻き込まれて
しまうという避けがたい場合も想定されます。

この事故では修理費用等回収ができる見込みにはなっていますが、
「無い袖振れぬ」相手(無保険者)からの回収は見込めません。

そのためには、車両保険や人身傷害特約・弁護士費用特約等に加入して
「自分の身は自分で守る」といった補償もイザという時に活きてきます。

今の時代、相手が保険に未加入だということを前提に
自分の自動車保険でもカバーできるような内容にしておきたいものですよね。

 □ 自動車保険の内容を正確に把握していない?
 □ 車両保険に加入していない?
 □ 無保険車にぶつけられたリスクが心配!
 □ 弁護士費用特約の保険料っていくら?
 □ 自動車保険に加入していない

ひとつでもチェックが入る方・・・
一度身近な保険屋さんに内容確認されてみてはいかがでしょう?

 ※弁護士費用特約
  自分には全く責任のない事故(過失割合0)においては、
  保険会社は示談交渉をすることができません。
  弁護士費用特約は保険会社の同意のもと弁護士に交渉を委任すること
  によって弁護士への費用を補償する特約です。
        

(トータルリスクコンサルティング部 谷口利一)

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