ニュース

« 2016年12月 | メイン | 2017年12月 »

2017年01月 アーカイブ

2017年01月27日

弁償してもらう時は「減価償却」されてしまう?

ビルの1階で飲食店を営むAさん、
2階も飲食店で、先日その2階から水漏れがあったとのこと。

どうやら排水管の清掃をした業者が誤って水を漏らしてしまったそうです。

その業者は非を認めていて、
加入している保険(賠償責任保険)でAさんの店の被害に対応してくれると、
お詫びがてら話に来てくれたとのこと。

その話を聞いて
Aさんは安心したらしいのですが、

水濡れの被害は結構大きく、店内の内装の修理費、
椅子やテーブルを買いなおす費用などを足していくとかなり高額になるようです。


≪数日してAさんに会うと・・・≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・


不満そうな様子だったので、その理由を聞いてみると・・・

「 例の水漏れ(被害)の件なんだよ。

  相手(水漏れを起こしてしまった業者)の保険で対応してくれる
  ということで安心してたんだけど、

 (修理代など)全額出ないみたいなんだ。

  ひどい被害だったけらねえ。
  修理代なんかは結構かかるんだよ。
  それが(全額)出ないというのはねえ。

  困ってしまうよ。 」



なぜ全額出ないのか、その理由を聞いてみると・・・


「 相手(の業者)が言うには、

 (相手の加入している)保険会社から、

 『弁償(賠償)というのは時価で行うので、修理することで
  内装が(漏水被害に遭う)前よりも良くなっている分や、
  椅子やテーブルが新品になる分は弁償の対象にならない』

 と言われているんだってさ。

 『経年減価分を控除する』とか何とか言っていたよ。」

そう言うとAさんは続けて・・・


「 確かにうちの店は古くからやっているからね。

  今回、内装工事をやれば、そりゃあ新しい内装になるし、
  椅子やテーブルも年季が入っていたからね。

  でも水で濡れてダメになっちゃったからね。

  新品を買う以外にないからねえ・・・
  使い込んだ椅子やテーブルなんて売ってないでしょ・・・

  内装だって年季を入れたように工事するなんて無理だろ。

  こっちだって好きで(内装や椅子などを)新しくするわけじゃないのにさ、
  本当に困ったよ。

  ところで、その『時価』だとかで弁償すればいい、
  というのは本当の話なの? 」

≪Aさんには気の毒なのですが・・・≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・


弁償(賠償)というのは、

被害にあったものの
『時価(新品の時の価値から経年減価分を差し引いた価値)』
を基準に行われます。


確かに、
上の階からの水漏れがなければ
Aさんは内装修理をする必要もなかったし、

新しい椅子やテーブルに買い替える必要もなかったので、
「新しく良くなっている分(価値がアップした分)までは弁償できませんよ」
というのは酷な話のように思えますが、仕方のないところです。

ただ、


私はがっかりするAさんに、
Aさんのお店(の内装や椅子などの什器備品類)に
火災保険がかかっていないか、聞いてみました。

するとAさんは・・・

「 火災保険・・・?
  入っているけど、今回は弁償してもらう話だよ。
  そういう時って、自分の火災保険は使えるの? 」

今一つ納得できないといった様子で
それでも火災保険の証券を探して持ってきてくれました。

その内容を確認すると・・・

火災保険の保険金を算定する基準として
「新価実損」という方式が採用されていることがわかりました。


これは、火災保険の対象となる事故が起きた際の損害額を算定するのに、
経年減価する『時価』を基準にするのではなく、

もう一度取得するのにいくらかかるのか、
という『再取得価値(新価)』を基準にするという話です。


「上の階からの水漏れ」もAさんの火災保険では対象になる事故でした。

≪Aさんは・・・≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・


「 え??

  弁償を時価でしてもらって、
  『再取得』に必要な費用との足りない分(差額)だけ
  火災保険から出してもらえるの? 」

何かトラブルに巻き込まれたとき、
“自分の加入している保険は関係ない”と思ってしまうような時が
あるかもしれませんが、


実際には、自分が加入している保険をうまく活用することで
そのトラブルを解決できるかもしれません。

ちなみにこのメルマガの読者の方でしたら、
Aさんは自分の火災保険から「臨時費用」も受け取ることができた、
ということにもうなずいてもらえるのではないでしょうか。
(※Aさんが加入していた火災保険は臨時費用が出る火災保険でした。)


◎今一度、火災保険の臨時費用を ~バックナンバー~
 http://www.hoken-joho.co.jp/houjin/2014/04/post_520.html


≪最後に≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~・


『保険』と名のつくもの全てに言えることですが、

リスクに備えるということは、
リスク診断しそれに合せた保険商品と補償(保障)額で準備することと言えます。


災害等に対する備えを検討するのであれば、
経験と情報量が豊富な保険代理店に相談してみてはいかがでしょうか?


保険は知らないと
損をすることがたくさん!!


でも知っておくと得をすることもたくさんあります。


(トータルリスクコンサルティング部 小鳥 秀明)


※このメールマガジンは、各保険の概要についてご紹介したものです。
取扱商品、各保険の名称や補償内容等は引受保険会社によって異なりますので、
ご契約(団体契約の場合はご加入)にあたっては、必ず「重要事項説明書」
をよくご確認下さい。

>>> お問い合わせはこちら